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今月の主題 再生医療と幹細胞 各論
造血幹細胞移植
著者: 塚田唯子1 岡本真一郎1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部血液内科学教室
ページ範囲:P.409 - P.411
文献購入ページに移動 造血幹細胞は,すべての血球の母細胞であるとともに破骨細胞,肝クッパー細胞,肺胞マクロファージなど15種類以上の細胞の母細胞であり,自分自身と同じ細胞を複製する(自己複製)能力をもった細胞である.この特性を利用して,致死的血液疾患だけではなく,化学療法に感受性の高い固形癌や,先天性代謝異常症,自己免疫疾患,免疫不全などの多岐にわたる疾患への治療として造血幹細胞移植が行われるようになってきた.さらに最近では,幹細胞の種々の細胞への分化能が証明されたことにより,組織や臓器を再生して治療に利用する研究も盛んに行われている.本稿では,造血幹細胞移植の実際について概説する.
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