文献詳細
文献概要
今月の主題 再生医療と幹細胞 話題
樹状細胞療法(免疫細胞療法)
著者: 高橋強志1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.419 - P.422
文献購入ページに移動1.はじめに
樹状細胞は抗原未感作のT細胞を抗原特異的に活性化できる唯一の,また休止期のT細胞を最も効率よく活性化できる抗原提示細胞である1).マウスにおいては,腫瘍抗原ペプチドや腫瘍細胞RNAあるいは腫瘍細胞抽出物などを添加した樹状細胞を体内に戻すことにより抗腫瘍効果が得られることが確認されている2,3).一方,樹状細胞のヒトへの応用もすでに多施設において開始されている.本稿では,癌に対する免疫細胞療法としての樹状細胞療法について述べる.
樹状細胞は抗原未感作のT細胞を抗原特異的に活性化できる唯一の,また休止期のT細胞を最も効率よく活性化できる抗原提示細胞である1).マウスにおいては,腫瘍抗原ペプチドや腫瘍細胞RNAあるいは腫瘍細胞抽出物などを添加した樹状細胞を体内に戻すことにより抗腫瘍効果が得られることが確認されている2,3).一方,樹状細胞のヒトへの応用もすでに多施設において開始されている.本稿では,癌に対する免疫細胞療法としての樹状細胞療法について述べる.
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