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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻4号

2002年04月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―免疫機能検査・16

EBウイルス感染症とリンパ球検査

著者: 大石勉1 荒井孝2 高野忠将3 岡崎実4 芥直子5 山口明2 藤井紀行2 山本英明2

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター感染免疫アレルギー科 2埼玉県立小児医療センター感染免疫アレルギー科放射線部 3昭和大学医学部藤が丘病院小児科 4佐渡総合病院小児科 5虎の門病院小児科

ページ範囲:P.431 - P.439

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はじめに
 Epstein-Barr (EB)ウイルスは潜在的に発癌性を有するヘルペスウイルスで,ガンマ(γ)ヘルペスウイルスサブファミリーに属する.EBウイルスは唯一のヒトγ1ヘルペスウイルスであり,カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス8)はγ2ヘルペスウイルスに属する.
 EBウイルスは咽頭上皮を経てヒトに感染し,他のヘルペスウイルスサブファミリーと同様に潜在感染(latent infection)することを特徴とする(図1)1).2歳までに約70%の乳幼児が感染し,その多くは不顕性感染あるいは一過性の上気道炎症状のみを呈する.思春期以後の初感染ではほぼ50%が伝染性単核症を発生するといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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