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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻4号

2002年04月発行

文献概要

研究

未分化大細胞型リンパ腫に出現する核内細胞質封入体とanaplasticlymphomakinase発現に関する検討

著者: 佐藤康晴1 麻奥英毅2 若槻真吾3 藤原恵1

所属機関: 1広島赤十字・原爆病院病理部 2広島赤十字・原爆病院輸血部 3徳島大学医学部病理学部第一講座

ページ範囲:P.447 - P.449

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 末分化大細胞型リンパ腫(anaplasticlarge cell lymphoma;ALCL)に出現する核内細胞質封入体とanaplastic lymphoma kinase (ALK)の発現について検討した.その結果,ALK陽性ALCL症例では全例(6/6)に核内細胞質封入体を認めた.これに対してALK陰性ALCL症例では5例中1例に核内細胞質封入体を認めたのみであった.以上のことから,核内細胞質封入体の存在はALK陽性ALCLを示唆する重要な所見であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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