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HPLC法によるヘモグロビンA1C分析時におけるサンプリングに関する問題点
著者: 山田満廣1 南口隆男1 小味渕智雄1
所属機関: 1大阪赤十字病院臨床検査部検体検査二課臨床化学
ページ範囲:P.451 - P.455
大阪赤十字病院臨床検査部では,2001年2月,従来より使用してきた糖尿病関連検査機器である電極法によるグルコース,ならびにHPLC法によるヘモグロビンA1c(HbA1c)の分析装置をミニ搬送を装備した"DS-120システム"に更新したところ,HbA1cの測定値が従来の分析装置に比較してほとんどの検体で高値を得る結果となった.そこで,その原因について追求したところ,遠心分離後における血球層のいずれの部分からサンプリングを行うかによって,測定結果に乖離を生じることが判明した.すなわち,HbA1cは血球下層よりサンプリングし測定した場合に高値化し,さらに遠心分離速度については高速であるほど高い値を示すことが確認された。
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