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今月の主題 筋疾患 総説
代謝性筋疾患
著者: 杉江秀夫1 杉江陽子2
所属機関: 1浜松市発達医療総合センター小児神経科 2浜松医科大学小児科
ページ範囲:P.479 - P.486
文献購入ページに移動 代謝性筋症は先天的なATP産生の障害により,骨格筋細胞へのエネルギー供給が破綻することにより起こる.グリコーゲン(グルコース),脂肪酸は重要なエネルギー源であり,この基質を分解できない先天性の障害が主な基礎疾患である.2つの大きな症状として運動負荷に由来する筋痛,筋硬直,ミオグロビン尿症をきたす症状群と,筋力低下を示す症状群の2群が臨床症状として認められる.代謝性筋症はその代謝の障害部位を診断し理解することで,筋細胞のエネルギー供給の破綻につながらないような生活指導を十分に行い,重篤な合併症を予防することが大切である.
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