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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻5号

2002年05月発行

文献概要

今月の主題 筋疾患 話題

コラーゲンの異常による筋ジストロフィー―ウールリッヒ型先天性筋ジストロフィー

著者: 樋口逸郎1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第三内科

ページ範囲:P.549 - P.553

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1.はじめに
 近年,福山型,メロシン欠損型などの先天性筋ジストロフィーの病因解明が進んでいる.ウールリッヒ型先天性筋ジストロフィー(ウールリッヒ病)は生下時からの筋力低下,筋萎縮,近位関節の拘縮と遠位関節の過進展を特徴とする疾患であるが,1930年にドイツのウールリッヒが初めて報告1)して以来,症例数が少ないこともあり,遺伝子座も欠損蛋白もこれまでのところ不明であった.また,本症の独立性を疑問視する一部の研究者も存在するが,最近われわれはウールリッヒ病の病因と考えられるcollagen VIの蛋白欠損と遺伝子異常を明らかにし2,3),本症を一疾患単位として確立したので,自験例を中心に本症を概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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