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今月の主題 糖尿病 病態解説
糖尿病の新しい診断基準の積極性と問題点
著者: 関根信夫1 門脇孝1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科
ページ範囲:P.711 - P.720
文献購入ページに移動 1999年5月,ADA (1997),WHO(1998)に続いて日本糖尿病学会から糖尿病の新しい分類と診断基準が発表され,既に日常臨床において広く用いられている.この診断基準は,国際的な報告との整合性に配慮しつつ日本人のデータを十分に活用した,極めて実用性の高いものであるといえる.新基準では糖尿病域の空腹時血糖値が従来の140mg/dl以上から126mg/dl以上と引き下げられ,HbA1c6.5%以上という項目も診断根拠の1つとして新たに加わったほか,糖尿病の早期治療・合併症予防を目ざした様々な配慮が盛り込まれている.
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