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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻7号

2002年07月発行

文献概要

トピックス

セラチアを原因とする院内感染症の集団発生

著者: 増田剛太1

所属機関: 1東京都立清瀬小児病院

ページ範囲:P.777 - P.779

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1.はじめに
 今日の日本の医療現場で最も多く遭遇し,臨床的にも問題とされる院内感染の原因菌はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であるが,これに対し,最近数年間にわが国でグラム陰性桿菌であるセラチアによる特異な集団院内感染事例が連続して3件発生した.一般には耳慣れないこの細菌による感染症は,現代の医療体制の盲点,問題点上に立脚して生じた極めて示唆的な事件であったといえる.本論文ではこれらセラチアによる院内感染例の分析を通じ,その成因と改善すべき方向性を明らかにし,その再発防止などについても触れてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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