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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻7号

2002年07月発行

文献概要

資料

イムノクロマトグラフィーによるメシル酸ナファモスタット特異的lgE抗体簡易測定法の確立

著者: 本間玲子1 鈴木祥之2 越山良子2 望月剛3 来海正輝1 松本一彦2

所属機関: 1鳥居薬品株式会社研究所 2鳥居薬品株式会社医薬情報部 3株式会社タウンズ開発室

ページ範囲:P.799 - P.803

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 薬物による副作用の1つにアレルギー性の機序によるものが知られている.われわれは,蛋白分解酵素阻害剤であるフサンによるアレルギーの確定診断の一助としてフサンの有効成分であるメシル酸ナファモスタット(NM)特異的IgE抗体の酵素免疫測定法(ELISA)を確立し,測定してきた.しかし,本方法は結果を得るまでに数日を要し,迅速性に欠けている.そこで,特別な装置を必要とせず簡便な,薬物特異的IgE抗体をELISAと同様に感度よく短時間(30分)で検出できるイムノクロマトキットを開発した.50名の血清を用いて,抗NM IgE抗体をELISAと本キットを用いて比較測定したところ,よく一致した結果を得た.他の薬物アレルギーへの応用も可能であり,今後,広く臨床での活川が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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