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今月の主題 臨床検査測定値の標準化 技術解説
測定法の標準化―SOPを中心に
著者: 関口光夫1
所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.861 - P.866
文献購入ページに移動 臨床化学検査領域の酵素活性測定において,直接的に日常測定法の基準となる測定法としてJSCC常用基準法(Consensus method)が提示されたのが1991年であった.さらに,その正確さの伝達を媒介させるための酵素標準物質も開発され,標準化が具体的に進められるようになった.しかし,それを事業やシステムとして進めるためには,測定工程や測定手技を中心に,より具体的な取り決めが必要である.その取り決めを定めたものを標準操作手順書(Standard Operating Procedure;SOP)と呼んでいる.それには原法をできるだけ忠実に継承した用手法によるSOPと,主として患者血清に対する測定挙動を調べるための自動化法によるSOPとがある.SOPの設定とその運用は,標準化を進めるうえで大切な要因となる.
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