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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻8号

2002年08月発行

文献概要

研究

スクラルファート長期内服により血清CA19-9値上昇を示した6例の検討

著者: 河野通盛1 山田貞子2 汐田剛史3 前田佳子3 奥村剛清1 三浦裕和1 小林淳子1 吉村禎二1 山田稔1

所属機関: 1松江市立病院第1内科 2鳥取大学医学部保健学科 3鳥取大学医学部第2内科

ページ範囲:P.929 - P.932

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 CA19-9値上昇とスクラルファート内服の関連が強く示唆される6例を経験した.電気化学発光免疫測定法(ECLIA法,エクルーシスI,ロシュ・ダイアグノスティックス社)にてCA19-9を測定した3,825人の血清4,619検体を対象とし,100U/ml以上を示した例のうち悪性腫瘍と慢性肝疾患の非合併6例を検討したところ,全例にスクラルファート内服を確認した.1例の血清でゲル濾過分析の結果,CA19-9,Span-Iが分子量100~200万相当の部位に陽性ピークを示し,複数の測定系の認識する血清分子は同一のものと推定された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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