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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻8号

2002年08月発行

文献概要

研究

心筋梗塞後患者における梗塞部位と心拍変動あるいは加算平均心電図との関連性

著者: 西川宏一1 尾﨑幸雄2 園田悦代3 高折和男4

所属機関: 1大阪市立総合医療センター中央臨床検査部 2大阪市立住吉市民病院中央臨床検査部 3京都府立医科大学医学部看護学科 4大阪教育大学健康科学講座

ページ範囲:P.933 - P.939

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 梗塞部位が心拍変動(HRV)および加算平均心電図(SAE)に対し,いかに影響を及ぼすかを検討した.HRVについては,健常人と比較して心筋梗塞例では,HRVが有意に低値であった.さらに心筋梗塞の部位別で比較すると,前壁梗塞例と比較して下壁梗塞例では,HRVが有意に低値であった.SAEについては,前壁梗塞例と比較して下壁梗塞例では,QRSdおよびLAS40が有意に長く,RMS40が有意に低値であった.心筋梗塞部位のHRVおよびSAEに対する影響は大きく,HRVおよびSAEを評価する場合,梗塞部位による影響を考慮すべきであると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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