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今月の主題 C反応性蛋白 巻頭言
高感度定量法によるCRP検査の新たな展開
著者: 河合忠12
所属機関: 1国際臨床病理(ICP)センター 2自治医科大学
ページ範囲:P.949 - P.950
文献購入ページに移動 CRP(C反応性蛋白)と筆者とのかかわりは,40年余りにもなり,その間に3つの大きな転機を経験している.
CRPは1930年,Tilet W. R & Francis T. O. によって,肺炎球菌のC多糖体と沈降反応を示す物質として肺炎球菌性肺炎患者血清中に見いだされた.しかし,抗原抗体沈降反応を利用した測定法を初めて報告したのはMacLeod C. M & Avey O. T. で,1941年である.それ以来1970年代まで半定量法としての毛細管法が日常検査に広く使われた.すなわち,ヘマトクリット用毛細ガラス管内で抗CRP抗体試薬と患者血清を等量ずつ混合し,一晩冷蔵庫に保管し,翌日に沈降物の高さから半定量的に-,1+,2+,などとして結果を報告した.
CRPは1930年,Tilet W. R & Francis T. O. によって,肺炎球菌のC多糖体と沈降反応を示す物質として肺炎球菌性肺炎患者血清中に見いだされた.しかし,抗原抗体沈降反応を利用した測定法を初めて報告したのはMacLeod C. M & Avey O. T. で,1941年である.それ以来1970年代まで半定量法としての毛細管法が日常検査に広く使われた.すなわち,ヘマトクリット用毛細ガラス管内で抗CRP抗体試薬と患者血清を等量ずつ混合し,一晩冷蔵庫に保管し,翌日に沈降物の高さから半定量的に-,1+,2+,などとして結果を報告した.
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