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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻9号

2002年09月発行

文献概要

今月の主題 C反応性蛋白 総説

日本人の基準範囲と動脈硬化のリスク度評価

著者: 中村治雄1 山下毅1 本間優2

所属機関: 1三越厚生事業団 2三越厚生事業団・検査部

ページ範囲:P.951 - P.958

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 臨床上特に問題のない健常者3,515名について,高感度(hs) CRPを測定した.右へ歪んだ分布を示し,基準値の上限は2.0mg/1と考えられた.喫煙,アルコール,加齢,肥満などにより影響を受け,特に体重増減と密接に連動した.1回の測定値の評価については,高い場合には慎重を要するが動脈硬化のある例では十分評価可能である.動脈硬化のリスクとして1.0~1.6mg/1以上,2型糖尿病発症リスクとして1.5~2.0mg/1以上と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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