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特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査 1章 プロテオミクスの基礎
6. プロテインチップによる蛋白質間相互作用の解析
著者: 平野久12
所属機関: 1横浜市立大学木原生物学研究所 2横浜市立大学大学院総合理学研究科
ページ範囲:P.1249 - P.1252
文献購入ページに移動疾患プロテオーム解析では,疾患関連蛋白質の機能をハイスループットな分析によって明らかにすることが重要な目標になっている.現在,機能解明の手がかりを得るために蛋白質の動態,翻訳後修飾や蛋白質間相互作用などの解析が行われている.これらはいずれもハイスループットな解析が行えるもの,あるいは,行える可能性があるものである.このうち蛋白質間相互作用については,免疫アフィニティー精製法1,2),表面プラズモン共鳴測定装置(SPR)3)やプロテインチップ4)と質量分析(MS)装置などを組み合わせて用いた方法によって解析が行われている.
免疫アフィニティー精製には,エピトープタギング法1)やタンデムアフィニティー精製法2)などが用いられる.いずれの方法も抗原蛋白質と複合体を形成する蛋白質群を,抗体を用いて抽出し,MS装置によって同定する.
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