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特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査 2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類 1.二次元電気泳動,画像解析,スポットカッティング
2) ProteomeWorks System
著者: 大形純平1
所属機関: 1日本バイオ・ラッド ラボラトリーズ(株)ライフサイエンス事業部プロテオミクスグループ
ページ範囲:P.1277 - P.1283
文献購入ページに移動プロテオミクスのための 二次元電気泳動
プロテオーム解析を進めていくにあたり,最大の難関の1つは,複雑に絡み合った蛋白質複合体を質的,量的な関係を維持し,再現性をもった状態で分離することである.現在,この問題を解決できる最も有効な方法としてポリアクリルアミドゲルを用いた二次元電気泳動法がある.二次元電気泳動法は単一のゲル内で1,800以上の蛋白質を分離し,解析することのできる唯一の手法であるため,様々な蛋白質を同時に分析しなければならないプロテオミクス研究の主要な手段として注目されている.従来の二次元電気泳動法は煩雑な実験操作や,泳動結果の再現性の低さに問題があるとされ,敬遠されがちな手法であった.しかし,二次元電気泳動法でしか分離することのできない蛋白質が存在することや,近年の飛躍的な実験法の改善により,再現性高く,ハイスループットでの解析が可能になったことで,現在ではプロテオーム解析のための最も有力なツールとして注目されている.ProteomeWorks Systemでは長年培ってきた二次元電気泳動法の技術を利用してこの高い再現性とハイスループットな解析を実現している.ProteomeWorks Systemは,サンプルに応じて最適化されたサンプル調製キットから等電点電気泳動(isoelectoric focusing;IEF),SDS-PAGE,染色,イメージング,画像解析,データベースを通して二次元電気泳動法を用いたプロテオーム研究をトータルサポートしている.
プロテオーム解析を進めていくにあたり,最大の難関の1つは,複雑に絡み合った蛋白質複合体を質的,量的な関係を維持し,再現性をもった状態で分離することである.現在,この問題を解決できる最も有効な方法としてポリアクリルアミドゲルを用いた二次元電気泳動法がある.二次元電気泳動法は単一のゲル内で1,800以上の蛋白質を分離し,解析することのできる唯一の手法であるため,様々な蛋白質を同時に分析しなければならないプロテオミクス研究の主要な手段として注目されている.従来の二次元電気泳動法は煩雑な実験操作や,泳動結果の再現性の低さに問題があるとされ,敬遠されがちな手法であった.しかし,二次元電気泳動法でしか分離することのできない蛋白質が存在することや,近年の飛躍的な実験法の改善により,再現性高く,ハイスループットでの解析が可能になったことで,現在ではプロテオーム解析のための最も有力なツールとして注目されている.ProteomeWorks Systemでは長年培ってきた二次元電気泳動法の技術を利用してこの高い再現性とハイスループットな解析を実現している.ProteomeWorks Systemは,サンプルに応じて最適化されたサンプル調製キットから等電点電気泳動(isoelectoric focusing;IEF),SDS-PAGE,染色,イメージング,画像解析,データベースを通して二次元電気泳動法を用いたプロテオーム研究をトータルサポートしている.
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