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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査 2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類 1.二次元電気泳動,画像解析,スポットカッティング

3) バイオメディカルサイエンスを支援するプロテオーム解析プラットフォームProteomIQTMの紹介―最新のゲルテクノロジーを中心に

著者: 染原俊朗1

所属機関: 1オロテオームシステムズジャパン(株)

ページ範囲:P.1285 - P.1294

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はじめに

 1995年にProteome Systems社Mark Wilkins等によって提唱された1)プロテオミクスは,分子生物学的観点を蛋白化学に取り入れ,現在ではポストゲノムシーケンスの中心的役割を果たす画期的な技術となっている.その中核を成すのは,高度にシステム化された二次元電気泳動とマススペクトル同定を応用したプロテオームの探索技術2)であり,Keith Williamsがいうように2)「Start to Finish solution」がキーワードとなる.

 Proteome Systems社が開発したバイオメディカルサイエンスを広範囲に支援するプロテオーム解析プラットフォームProteomIQTM(図1)はバイオインフォマティクスシステムBioinformatIQTMに統括され,プロテオーム研究だけでなく,臨床検査データ,治験データベースなどと有機的につながり,新規性の高い医薬品の開発や内科のみならず外科領域をも含む新たな治療法の開発に貢献できる可能性をもつに至っている.

 最近トランスレーショナルリサーチという新たな概念が提案されているが,これは生物科学,基礎医学等による基礎研究の成果をいかに円滑に臨床医学,疫学分野に適用するかというものである.本稿では既にトランスレーショナルリサーチセンターにて稼動を始めているProteomIQ/BioinformatIQによる,検体からのプロテオーム抽出に始まりマススペクトルによる同定直前までに至る機能について紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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