文献詳細
文献概要
特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査 2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類 3.プロテインチップ,蛋白質相互作用
1) プラズモン共鳴分析タイプの分析装置
著者: 森本香織1
所属機関: 1ビアコア(株)アプリケーション開発部
ページ範囲:P.1319 - P.1327
文献購入ページに移動はじめに
生体機能は,遺伝子によってコードされた多数の蛋白質が相互作用することにより制御されている.そのため,病態遺伝子が同定されつつある現在,蛋白質の機能解明はさらに重要度を増している.蛋白質の機能発現様式がどのように制御され,どのように機能しているかを解明することで,診断,検査に役立てることができる.1980年代後半に生体分子の機能解析を目的に開発されたBiacoreシステムは,現在,生化学,分子生物学,医学分野を中心に幅広い分野で利用されている.臨床分野では,主に血清中,もしくは組織の抽出液中の特定の蛋白質の検出に利用されている.本稿では,Biacoreシステムの紹介とプロテオミクスにおけるBiacoreの応用を中心に紹介する.
生体機能は,遺伝子によってコードされた多数の蛋白質が相互作用することにより制御されている.そのため,病態遺伝子が同定されつつある現在,蛋白質の機能解明はさらに重要度を増している.蛋白質の機能発現様式がどのように制御され,どのように機能しているかを解明することで,診断,検査に役立てることができる.1980年代後半に生体分子の機能解析を目的に開発されたBiacoreシステムは,現在,生化学,分子生物学,医学分野を中心に幅広い分野で利用されている.臨床分野では,主に血清中,もしくは組織の抽出液中の特定の蛋白質の検出に利用されている.本稿では,Biacoreシステムの紹介とプロテオミクスにおけるBiacoreの応用を中心に紹介する.
掲載誌情報