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特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査 2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類 4.サンプル前処理技術
プロテオーム解析のための多検体ゲル内消化法と試料調製技術
著者: 亀山一央1
所属機関: 1日本ミリポア(株)ライフサイエンス事業部
ページ範囲:P.1349 - P.1355
文献購入ページに移動はじめに
発現蛋白質の同定,解析手法の1つとして,質量分析装置を用いたペプチドMSフィンガープリンティング(PMF)が注目を集めている.PMFではトリプシンなどの消化酵素を用い,目的蛋白質をペプチド断片に消化し,ペプチド断片の質量値をMALDI-TOF MSなどで解析する.消化して得られたペプチド断片から解析されるマススペクトルのパターンは,蛋白質の一次構造に依存するため,解析データをゲノムデータベースなどと照合することで蛋白質を同定することができる.この際,試料の分離手法として,二次元電気泳動や多次元クロマトグラフィーなどが用いられ,質量分析装置としては,処理スピードの速いMALDI-TOF MSが用いられることが多い.本稿では,二次元電気泳動によって分離した蛋白質のゲル内消化法および,MALDI-TOF MSに適した試料調製法に関して紹介する.
発現蛋白質の同定,解析手法の1つとして,質量分析装置を用いたペプチドMSフィンガープリンティング(PMF)が注目を集めている.PMFではトリプシンなどの消化酵素を用い,目的蛋白質をペプチド断片に消化し,ペプチド断片の質量値をMALDI-TOF MSなどで解析する.消化して得られたペプチド断片から解析されるマススペクトルのパターンは,蛋白質の一次構造に依存するため,解析データをゲノムデータベースなどと照合することで蛋白質を同定することができる.この際,試料の分離手法として,二次元電気泳動や多次元クロマトグラフィーなどが用いられ,質量分析装置としては,処理スピードの速いMALDI-TOF MSが用いられることが多い.本稿では,二次元電気泳動によって分離した蛋白質のゲル内消化法および,MALDI-TOF MSに適した試料調製法に関して紹介する.
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