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特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査 2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類 5.プロテオームインフォマティクス
WorksBase(TM) Software for Proteomics
著者: 山本伸1
所属機関: 1日本バイオ・ラッド ラボラトリーズ(株)ライフサイエンス事業部プロテオミクスグループ
ページ範囲:P.1357 - P.1363
文献購入ページに移動プロテオミクスとバイオインフォマティクス
21世紀の生命科学は情報科学と融合し,バイオインフォマティクス(生命情報学)と呼ばれる分野が急速に発展しつつある.バイオインフォマティクスとは生命科学と情報科学の融合分野であり,ゲノム配列から蛋白質分子の立体構造・機能,それらの細胞・個体内での相互関係にいたるまでの幅広い生命現象を,情報論的な立場から取り扱う総合的な科学である.1980年代に始まったHuman Genome計画は2003年,終了宣言が発表され,ポストゲノム研究として蛋白質の発現,機能,相互作用等を網羅的に解析するプロテオミクスが近年,ますます注目されている.しかしながら,一般的にバイオインフォマティクスツールといっても,これまではゲノムの配列解析やデータベースソフトウエアが中心であり,蛋白質の機能解析や総合的な情報データベースなどツールの数はそれほど多く存在しない.特にプロテオミクスにおいては様々な解析データ,例えば電気泳動,質量分析,クロマトグラフィー,相互作用解析など幅広い実験手法から派生する多種多様なデータを一元的に統合・管理するデータベースツールが望まれている.
WorksBase SoftwareTM for Proteomics(以下WorksBaseソフトウエア)は,プロテオーム解析情報をベースにゲノム情報も扱えるデータベースソフトウエアとして,同時に,研究室のワークフロー管理・マネージメント機能を持ったデータマイニングソフトウエアとして開発された.本稿ではWorksBaseソフトウエアの特長と機能を中心に解説する.
21世紀の生命科学は情報科学と融合し,バイオインフォマティクス(生命情報学)と呼ばれる分野が急速に発展しつつある.バイオインフォマティクスとは生命科学と情報科学の融合分野であり,ゲノム配列から蛋白質分子の立体構造・機能,それらの細胞・個体内での相互関係にいたるまでの幅広い生命現象を,情報論的な立場から取り扱う総合的な科学である.1980年代に始まったHuman Genome計画は2003年,終了宣言が発表され,ポストゲノム研究として蛋白質の発現,機能,相互作用等を網羅的に解析するプロテオミクスが近年,ますます注目されている.しかしながら,一般的にバイオインフォマティクスツールといっても,これまではゲノムの配列解析やデータベースソフトウエアが中心であり,蛋白質の機能解析や総合的な情報データベースなどツールの数はそれほど多く存在しない.特にプロテオミクスにおいては様々な解析データ,例えば電気泳動,質量分析,クロマトグラフィー,相互作用解析など幅広い実験手法から派生する多種多様なデータを一元的に統合・管理するデータベースツールが望まれている.
WorksBase SoftwareTM for Proteomics(以下WorksBaseソフトウエア)は,プロテオーム解析情報をベースにゲノム情報も扱えるデータベースソフトウエアとして,同時に,研究室のワークフロー管理・マネージメント機能を持ったデータマイニングソフトウエアとして開発された.本稿ではWorksBaseソフトウエアの特長と機能を中心に解説する.
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