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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻13号

2003年12月発行

文献概要

今月の主題 イムノアッセイ 各論 イムノアッセイの実際

輸血関連項目に対するイムノアッセイ

著者: 高松純樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部輸血部

ページ範囲:P.1655 - P.1659

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〔SUMMARY〕 輸血医療において最も問題となるのは血球の持つ抗原と抗体の反応である.赤血球では中でもABO式血液型での抗原抗体反応(不適合輸血)は時に致死的である.血小板輸血においては患者に生じた抗血小板抗体(ほとんどが抗HLA抗体)は輸血された血小板と結合し,速やかに体内からクリアーされることから輸血された血小板は十分な止血効果を示すことができない.白血球抗原と抗体の反応は時には発熱反応や,輸血関連急性肺障害(TRALI)を惹起する.輸血における検査とは抗原抗体反応が起こらないようにあるいは起こらない組み合わせの製剤を選択するために必須の検査であり,その本態はイムノアッセイにほかならない.〔臨床検査 47:1655-1659,2003〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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