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今月の主題 イムノアッセイ 話題
ハイブリッド型測定装置
著者: 東野光一1
所属機関: 1ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社診断システム本部製品学術部生化学・免疫システム製品学術課
ページ範囲:P.1665 - P.1668
文献購入ページに移動1.はじめに
臨床検査で測定される生化学,免疫分野での項目成分は,酵素,糖質,脂質,蛋白質,含窒素化合物,無機質,ホルモン,腫瘍マーカーなど多くの項目がある.それに伴い,その検出測定方法も,多岐にわたる.そのため,その測定原理,成分濃度域の違いから,酵素分析を中心とする生化学分析と,EIA,RIAなどの免疫学的反応を原理とした免疫学的測定法とに大きく分かれていた.しかし,免疫学的測定法に電気化学発光法を用いた方法が開発され,測定時間も18分と大幅に短縮され,生化学分析法との測定時間差の問題点が解消されてきた.従来,不可能と思われていた生化学分析と免疫学的測定の同一プラットフォーム上での分析がこれにより可能となった.本稿では,生化学自動分析装置と全自動免疫分析装置のそれぞれの開発ステージ,歴史に関して概略を説明した後,生化学と免疫の両方の項目を測定できる“ハイブリッド型測定装置”に関して述べることとする.
臨床検査で測定される生化学,免疫分野での項目成分は,酵素,糖質,脂質,蛋白質,含窒素化合物,無機質,ホルモン,腫瘍マーカーなど多くの項目がある.それに伴い,その検出測定方法も,多岐にわたる.そのため,その測定原理,成分濃度域の違いから,酵素分析を中心とする生化学分析と,EIA,RIAなどの免疫学的反応を原理とした免疫学的測定法とに大きく分かれていた.しかし,免疫学的測定法に電気化学発光法を用いた方法が開発され,測定時間も18分と大幅に短縮され,生化学分析法との測定時間差の問題点が解消されてきた.従来,不可能と思われていた生化学分析と免疫学的測定の同一プラットフォーム上での分析がこれにより可能となった.本稿では,生化学自動分析装置と全自動免疫分析装置のそれぞれの開発ステージ,歴史に関して概略を説明した後,生化学と免疫の両方の項目を測定できる“ハイブリッド型測定装置”に関して述べることとする.
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