文献詳細
文献概要
シリーズ最新医学講座・Ⅰ 免疫機能検査・36
好中球機能不全
著者: 中村三千男1
所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所宿主病態解析部門炎症細胞機構分野
ページ範囲:P.1693 - P.1701
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好中球は細菌の侵入してきた部位に遊走し,これを貪食して殺すいわば生体防御での先兵の役割を担っている.急性感染症で白血球数が増加することからわかるように,その役割を果たすのに,基本的には数を増やして対応している.しかしながら,たとえ数が増えても細菌が侵入した場所に遊走できなかったり,個々の細胞の殺菌能が極端に低下していると十分な殺菌ができないために感染症になる.このような際には,その機能が重要になってくるわけである.ここでは好中球の殺菌異常と粘着異常による炎症巣への遊走不全を取り上げる.文献は最小限にとどめているので,必要に応じて報告者名などをキーワードにMedlineへアクセスして欲しい.
好中球は細菌の侵入してきた部位に遊走し,これを貪食して殺すいわば生体防御での先兵の役割を担っている.急性感染症で白血球数が増加することからわかるように,その役割を果たすのに,基本的には数を増やして対応している.しかしながら,たとえ数が増えても細菌が侵入した場所に遊走できなかったり,個々の細胞の殺菌能が極端に低下していると十分な殺菌ができないために感染症になる.このような際には,その機能が重要になってくるわけである.ここでは好中球の殺菌異常と粘着異常による炎症巣への遊走不全を取り上げる.文献は最小限にとどめているので,必要に応じて報告者名などをキーワードにMedlineへアクセスして欲しい.
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