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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻2号

2003年02月発行

文献概要

今月の表紙 電気泳動の解析シリーズ・2

クリオグロブリン(cryoglobulin)とその解析

著者: 橋本寿美子1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.122 - P.123

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 Cryoglobulinは4℃で白濁沈殿し37℃で溶解する可逆性の温度依存性蛋白であり,臨床上,重篤な症状を発現することの多い蛋白質である.Cryoglobulinは,①1種類の単一クローン(monoclonal;M-蛋白)性免疫グロブリンのみからなる単一成分型,②数種の蛋白成分よりなり,1種類の成分がM-蛋白である混合型,③混合型であるがM-蛋白を含まない型,の3群に大別される.

 図1はcryoglobulin血症例で,②のM-蛋白を含む混合型の白濁沈殿物(右)である.図2は上記症例の1) セルロース・アセテート(セ・ア)膜電気泳動,2) 寒天ゲル電気泳動,3) 寒天ゲル免疫電気泳動像である.各泳動像は,a:原血清,b:寒冷沈殿物除去後上清血清,c:精製寒冷沈殿物である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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