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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻4号

2003年04月発行

文献概要

今月の主題 漢方医学と臨床検査 各論

MRSAと補剤―臨床の立場から

著者: 北原正和1

所属機関: 1石巻赤十字病院脳神経外科

ページ範囲:P.373 - P.377

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〔SUMMARY〕 意識障害例のMRSA感染に対する補剤(十全大補湯,補中益気湯)の効果を検討した.喀痰からMRSAが検出された110例に対する投与結果では,104例(94.5%)で陰性化した.またMRSA感染防御における効果では,入院後1週間以内に投与を開始した261例中喀痰からのMRSA検出は22例であったが,非投与例では251例中81例と高率にMRSAが検出された.意識障害例では末梢血リンパ球数が減少するが,補剤にはこれを正常化する効果も認められる.これらのことから,補剤は生体の免疫能,感染防御能を改善し,MRSA感染に対して有効に作用することが推察される.〔臨床検査 47:373-377,2003〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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