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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻4号

2003年04月発行

文献概要

今月の主題 漢方医学と臨床検査 各論

MRSA感染防御と補剤―基礎的研究

著者: 山口宣夫1 清水昌寿1 松葉慎太郎2 泉久子2

所属機関: 1金沢医科大学大学院代替基礎医学 2財団法人石川天然薬郊物質研究センター

ページ範囲:P.379 - P.387

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〔SUMMARY〕 感染性微生物と宿主によって展開される攻防のドラマ「感染症」は時々刻々変貌をとげる.そこに治療操作が加われば予想外の展開が広がる.そのなかには宿主の防御能力の後天的不全と,寄生しようとする微生物の耐性獲得という状況の変化が知られている.この報告ではまず,MRSA臨床株に対する感染防御実験システムを利用して,宿主側の抵抗力賦活を漢方方剤で試みた.同時に,適用する漢方方剤がMRSAの抗生剤耐性の感受性を高めることも併せて見出した.このように漢方方剤が宿主と寄生体に対して同時に作用して,感染病態を収束する方向に作用する点を述べた.〔臨床検査 47:379-387,2003〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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