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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻4号

2003年04月発行

文献概要

編集者への手紙

他の投与薬剤の影響により血中バルプロ酸濃度に著明な低下を認めた1症例

著者: 山田満1 河村ゆき江1 小味渕智雄1

所属機関: 1大阪赤十字病院臨床検査部検体検査二課臨床化学

ページ範囲:P.446 - P.447

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 1.はじめに

 大阪赤十字病院臨床検査部では,抗てんかん剤をはじめ強心剤,抗癌剤および気管支拡張剤など,合計7種の血中薬物濃度の測定を酵素免疫測定法ならびにラテックス凝集比濁法を用いて,日常の臨床検査項目として実施している.最近,この血中薬物濃度の測定において,抗てんかん剤のなかでも当院で汎用されているバルプロ酸(デパケン:協和醗酵工業株式会社)の血中濃度が,バルプロ酸の投与量とその測定値の間に理解しがたいほどの急速な濃度の低下を示した症例を経験した.今回,その原因を追求するため当該患者の病態ならびにその治療方法などについて調査したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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