文献詳細
今月の表紙 電気泳動の解析シリーズ・4
出現前より経過を観察し,量的変化を追跡したALP結合免疫グロブリン症例
著者: 堀井康司1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
ページ範囲:P.344 - P.346
文献概要
症例の57歳男性は,大動脈弁僧帽弁閉鎖不全があり,当院で大動脈弁僧帽弁置換術を行ったが,人工心肺使用の経過観察のためクレアチンキナーゼ(CK)アイソザイムの依頼があり,まったくの偶然で術後2日の血清中にALP結合免疫グロブリンが検出された.このため急ぎ廃棄前の術前よりの保存血清を確保した結果,術後27日で軽快退院するまでのALP結合免疫グロブリンの詳細な量的変化を観察できたわけである.
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