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今月の主題 アルコールと臨床検査 総説
アルコール性肝障害の病型分類とその診断基準
著者: 野村文夫1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学
ページ範囲:P.573 - P.578
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 わが国のアルコール性肝障害は依然として増加傾向にある.アルコール性肝障害の診断においては,飲酒歴と断酒後のGOT(AST),γ-GTPの変化をみることが重要である.基本病型は,脂肪肝,アルコール性肝線維症,アルコール性肝炎,肝硬変である.一部の症例ではC型肝炎ウイルス(HCV)の関与もあるが,大酒家の肝硬変の約8割がアルコール単独によると考えられる.予後不良な重症アルコール性肝炎にも留意すべきである.
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