文献詳細
文献概要
今月の主題 アルコールと臨床検査 話題
アルコールと栄養障害
著者: 加藤眞三1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.651 - P.653
文献購入ページに移動1.はじめに
飲酒に伴う栄養障害に関して,ある栄養素の欠乏や低栄養が長く取り上げられてきた.一方,現代の先進諸国では過栄養に伴う肥満や糖尿病が健康上の大きな問題となっており,その重要性は今後ますます増大してくると考えられる.さらに,アルコール性肝障害,ウイルス性肝障害ともに,低栄養であるよりはむしろ過栄養の患者が肝硬変へ進展しやすいことなどが明らかにされている.
本稿では,アルコール摂取に伴う栄養の問題として,まず低栄養についてふれ,次に今後重要になってくると考えられる飲酒に伴う過栄養について述べたい.
飲酒に伴う栄養障害に関して,ある栄養素の欠乏や低栄養が長く取り上げられてきた.一方,現代の先進諸国では過栄養に伴う肥満や糖尿病が健康上の大きな問題となっており,その重要性は今後ますます増大してくると考えられる.さらに,アルコール性肝障害,ウイルス性肝障害ともに,低栄養であるよりはむしろ過栄養の患者が肝硬変へ進展しやすいことなどが明らかにされている.
本稿では,アルコール摂取に伴う栄養の問題として,まず低栄養についてふれ,次に今後重要になってくると考えられる飲酒に伴う過栄養について述べたい.
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