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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻8号

2003年08月発行

文献概要

今月の主題 プロテアーゼ,プロテアーゼインヒビター 総説

胎盤プロテアーゼとその機能

著者: 三井崇1 野村誠二1 水谷榮彦1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学研究科発育加齢医学講座(産婦人科)

ページ範囲:P.861 - P.870

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〔SUMMARY〕 胎盤には多種多様のプロテアーゼが存在する.なかでも細胞表面に存在し,活性部位を細胞外に露出させているアミノペプチダーゼは,胎児胎盤系におけるペプチドホルモンの代謝分解を通してその作用を調節し,妊娠のホメオスタシスの維持に重要な役割を果たしていることから,それら活性の正常からの逸脱が妊娠中毒症や切迫早産といった疾患の一因となると考えられる.近年の分子生物学の進歩により,臨床データの集積と並行して,その基礎となる酵素そのものの生体における機能解析も行われている.また,悪性腫瘍など妊娠以外の領域との関係も徐々に解き明かされつつある.〔臨床検査 47:861-870,2003〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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