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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻8号

2003年08月発行

文献概要

今月の表紙 電気泳動の解析シリーズ・8

γH鎖病(Gamma heavy chain disease)蛋白

著者: 大竹皓子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.828 - P.830

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1.はじめに

 免疫グロブリンは,2本の相同のH鎖とL鎖が鎖間のS-S結合で結合した4本のポリペプチド鎖の基本構造からなる.H鎖病では免疫グロブリンのL鎖を欠損したH鎖の不完全分子が産生される.1964年にFranklinら1)がγH鎖病を初めて報告し,これまでに100例余の報告例がある.γH鎖病以外にもα鎖病,μ鎖病,δ鎖病についての症例報告がある.

 いずれもL鎖をもたない不完全分子のH鎖が血清や尿中に出現するのが特長で,リンパ増殖性疾患の病態を呈するが,それぞれ特有の病像をもつ疾患とされている.

 ここでは慢性関節リウマチ(RA)の48歳の患者に認めたγH鎖病蛋白像を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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