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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査47巻9号

2003年09月発行

雑誌目次

今月の主題 PSA

巻頭言

前立腺癌とPSA

山中 英壽

pp.957-958

 前立腺癌は男子高齢者の代表的な悪性腫瘍である.欧米諸国においては罹患数,死亡数ともに高く,重要ポストについて社会を支えている60歳代から70歳代にかけて,罹患数のピークがあることから前立腺癌への対応は社会的問題にまで発展している.特に米国においては,男子悪性腫瘍のなかで罹患は第1位,死亡は第2位である.わが国の国民の寿命が延び,しかも,米国型の生活習慣(特に食習慣)に馴染むようになれば,前立腺癌の脅威に曝されるであろうことを日本の代表的な疫学者の平山雄博士は16年前に指摘していた1)(図1).その指摘どおりに,前立腺癌の罹患率,死亡率は増加を続けている.一般的に癌の予防としては,第1次,第2次,第3次予防策があるが,前立腺癌においては明確な発癌機序・原因もわからず,また末期癌を根治させうる起死回生の治療法をもたない現在,「早期発見・早期治療」の第2次予防策に頼らざるを得ない現状にある.幸いなことに,われわれは前立腺癌の優れた腫瘍マーカーであるPSA(prostate specific antigen,前立腺特異抗原)を手中にしている.PSAは外分泌腺である前立腺に存在する分泌蛋白であり,セリンプロテアーゼに分類される蛋白分解酵素である.ほとんどの前立腺癌細胞はPSA産生能を有するので,ひとたび前立腺癌が発生し癌病巣の器質的,機能的構築の乱れが生じると,PSAは癌病巣より血中に移行し,PSAの血中濃度が上昇する.このような性質を利用して,前立腺癌があるか否かの診断が可能になり,現在,前立腺癌のスクリーニング(検診)に応用されている.また,PSA検査は前立腺癌治療効果の判定や経過観察にも有用であり,スクリーニング・マーカーとしてのみならず,モニタリング・マーカーとしても重用されている臨床検査である.

総論

PSAからみた前立腺癌の診断,治療,フォロー

桶川 隆嗣 , 東原 英二

pp.959-966

〔SUMMARY〕 近年,わが国における前立腺癌患者の増加は著しく,近い将来の増加率は全悪性腫瘍のなかで1位になると予想されている.最近は,排尿障害や骨痛により受診して前立腺癌と診断される者は減少傾向にあり,癌による症状がなく,直腸診や前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)により癌が疑われ,診断される患者が大部分を占める.PSAは前立腺癌診断における役割は最大であり,単に診断のみにとどまらず,治療後再発の診断,経過観察に応用され,現在,臨床の場では不可欠な検査法の1つである.本稿では,PSAからみた前立腺癌の診断,治療,フォローにつき概説する.

PSAによる前立腺癌検診の成果―墨田区をモデルに

西松 寛明 , 北村 唯一 , 平野 美和 , 河村 毅

pp.967-973

〔SUMMARY〕 東京都墨田区では1995(平成7)年から老人健康診査にPSA測定を一次検診として組み込んだ前立腺癌検診を実施している.この検診は,地域医師会のすみだ医師会が主導しており,対象者は区内在住の約25,000人が対象となる都市型大規模検診である.この検診は区民の健康を直接預かる“かかりつけ医”が中心となり,2001(平成13)年度集計分までで456名の前立腺癌患者を検出している.墨田区での前立腺癌検診の概要や,PSAの取り扱いを中心に概説した.

血清総PSA測定の標準化―国際的動向とわが国における標準化への取り組み

石橋 みどり , 加野 象次郎

pp.975-980

〔SUMMARY〕 PSA測定の標準化は,精漿を原料とした精製PSAの作製方法の確立と値付けに対するガイドラインがNCCLSにより提唱され,一次標準物質としてWHO,IFCCの認証を得て大きな前進を遂げた.わが国ではさらに標準化を推進させるために,JCCLSに専門委員会が設置され,一次標準物質の値を最終目的試料である患者血清に,最小限度の誤差で伝播させるために,血清ベースの二次標準物質を含めた基準測定体系の確立を検討中である.

ProPSA,BPSA:血清free PSA分子に刻印された前立腺疾患鑑別の鍵

Stephen D. Mikolajczyk , Harry G. Rittenhouse , 佐伯ひろみ

pp.981-988

〔SUMMARY〕 前立腺特異抗原(Prostate specific antigen;PSA)は前立腺癌の血清マーカーとして広く普及している.しかしPSAは良性・悪性前立腺疾患いずれにおいても血中で増加するため,前立腺癌の早期診断という観点からは,特異性に限界があった.筆者らは,前立腺肥大症(BPH)と前立腺癌それぞれに高い構造特性を有するfree PSA分子を発見した.BPSA(Benign PSA)はBPHに,一方pPSAはPSAの前駆体proPSAで酵素活性が欠如し,前立腺癌と高い関連性を示した.BPSA,pPSAそれぞれに対して特異性・感度の高い研究用免疫測定法を開発し,血清PSA高値男性群でfree PSAに対してBPSAは中央値で28%,pPSAは32%を占めた.しかし,いずれも検体によりfree PSAの0~50%の範囲で大きく変動を示した.

 PSA値2~10ng/mlの濃度範囲の保存血清1,517検体を対象にROCカーブによる癌特異性,感度の評価を行うと,%pPSA(pPSA/free PSA)のROCカーブ下面積は0.683,%free PSAは0.659,cPSAは0.582で,%pPSAが優位であった(p<0.0001).さらにcPSA,free PSAと比べ,pPSAは癌の侵襲度と高い関連性があることが示された.BPH関連BPSAと癌関連pPSAとは相補的に,前立腺癌と良性疾患の鑑別向上に寄与することが期待される.

技術解説

高感度PSA生物発光酵素免疫測定法(BLEIA)の開発

瀬戸 義明 , 阿部 克司

pp.989-994

〔SUMMARY〕 前立腺肥大症や前立腺癌の治療として前立腺全摘出を行った場合,血中PSA濃度は,0.01ng/ml以下になることも珍しいことではない.したがって,再発を観察するための術後管理においては,高感度のPSA測定系が要求される.そこで,われわれはホタルルシフェラーゼを標識酵素に用いた,高感度PSA生物発光免疫測定法(PSA-BLEIA)の開発を行った.本法の概要と性能について報告する.

RT-PCR法による末梢血前立腺癌細胞の同定

冨田 善彦 , 原 昇

pp.995-999

〔SUMMARY〕 前立腺癌の治療法の決定に際しては,生体内での癌の広がりの正確な評価,つまり正確な病期診断が必要である.このために末梢血中や,局所リンパ節,また,転移の好発部位である骨髄(骨)から得られたmRNAを用いて,前立腺癌細胞で高率に発現されるPSAを標的とし,RT-PCRを行うことで,腫瘍細胞の存在を証明しようという試みがなされてきた.本法は解決すべき問題点はあるものの,予後の判定や,適切な治療の選択にも役立つものと考えられる.

話題

プロモーター遺伝子多型と乳癌

中村 美砂 , 覚道 健一 , 楊 其峰 , 梅村 定司

pp.1001-1003

1.はじめに

 近年わが国では乳癌の発症率が増加しつつある.本項では,PSA遺伝子のプロモーター多型およびこれらの多型と乳癌の臨床病理学的因子との関係について述べる.

PSAの造骨作用

米納 浩幸 , 小川 由英 , 落合 淳志

pp.1005-1010

1.はじめに

 前立腺癌は日本人の生活形態の欧米化に伴い日本でも増加する傾向にある.前立腺癌の特徴として前立腺特異抗原(prostate-specific antigen;PSA)を発現することと造骨性骨転移を起こすことが挙げられる.進行前立腺癌は高率に骨に転移し,骨転移の85%以上の症例で造骨性転移をきたす.骨に転移した癌細胞は破骨細胞や骨芽細胞への作用により局所の骨代謝に影響を及ぼす.多くの癌がほとんど溶骨性の骨転移をきたすのに対して,前立腺癌では造骨性の骨転移が高率に起こることから,前立腺癌細胞は比較的特異的な骨形成促進活性を有するものと思われる1).しかし,前立腺癌の造骨性骨転移機構については不明な点が多い.

 前立腺癌は,前立腺以外の組織あるいは腫瘍では産生されないPSAを多量に産生し分泌する.PSAは前立腺癌の極めて有用な腫瘍マーカーとして,現在広く臨床の場で使用されている2).PSAはセリンプロテアーゼの一種として,精液蛋白質であるセミノゲリン,フィブロネクチンを分解することにより精液の液化に重要な役割を果たし,精液の運動性を増強させる3).さらにin vitroで不活性型トランスフォーミング成長因子-β(transforming growth factor-β;TGF-β)を活性化することが報告されている4).骨転移を伴う前立腺癌患者の血中PSA濃度は比較的高いため(100~50,000ng/ml),PSAは骨芽細胞の増殖に影響を及ぼす可能性が考えられる.しかしながら,骨芽細胞の増殖,活性化におけるPSAの影響に関する情報はほとんどない.

 最近,骨芽細胞の増殖,活性化におけるPSAの病態生理学的作用を検討した結果,PSAがin vitroならびにin vivoにおいて骨芽細胞の増殖を刺激することを観察したので報告する5)

日本人の前立腺癌の疫学調査―PSAを中心として

佐田 文宏 , 岸 玲子

pp.1011-1014

1.はじめに

 前立腺癌は,欧米諸国では,肺癌とともに最も発生頻度の高い臓器癌の1つであり,人種的には黒人が最も高く,白人が次ぎ,アジア系人種は少ないという特徴がある.一方,わが国では,他のアジア諸国と同様,前立腺癌は比較的稀な癌であったが,近年,女性の乳癌とともに,増加する傾向にある.この増加傾向は,高齢社会の到来による老齢人口の増加,食習慣の欧米化,広範な環境汚染の影響などによるものと考えられている.さらに,前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)などの血清マーカーによる検診技術の向上が,この増加傾向に寄与していると思われるが,がん検診の普及の行き渡った米国では,急激な増加が続いた後,逆に減少に転じている.PSAは1980年代に臨床導入され,前立腺がん検診への適用とともに治療効果のモニタリング,癌の浸潤度,根治術後の予後予測などにおいても有用性が検討されている.

女性前立腺,前立腺癌とPSA

Milan Zaviačič , Tomas Zaviačič , Ablin Richard , 伊藤 喜久

pp.1015-1018

1.女性前立腺

 女性前立腺は17世紀のオランダ人組織学者Graafにより命名されたが,一般的には19世紀のアメリカ人産婦人科医SkeneにちなんでSkene's paraurethral glandと呼ばれることが多い1,2).筆者らは一貫して女性前立腺の呼称を提唱してきた.この努力が実り,2001年解剖学用語に関する合衆国国際委員会(The Federative International Committee on the Anatomical Terminology;FICAT)が開催され,今後組織学用語集に女性前立腺(prostata feminina)を掲載することに合意に至った.

 発生学的には男性同様,尿生殖洞から分化する.スロバキア女性の前立腺の平均重量は5.2g,尿道平滑筋層内に存在して,全周に渡って広く尿道を取り囲む.構造も男性と変わりなく腺上皮,導管上皮からなり,多くの導管が尿道に開口し70%以上は遠位尿道,特に尿道開口部に集中局在している(図1)3).Peroxidase antiperoxidase法(PAP),Biotin -streptoavidin peroxidase法(BSP),Biotin -streptoavidin -alkaline phosphatase法(BASP)いずれの免疫組織染色においても,PSAは表層分泌上皮細胞胞体に濃染され(図2),さらに分泌細胞,基底細胞,導管細胞表面にも局在が認められる.特に表層からは多くのPAS陽性ジアスターゼ抵抗性成分,さらにプロテイン1,前立腺特異的酸性ホスファターゼ,水解酵素,脱水素酵素などを分泌,局所炎症制御,免疫に機能すると推定される4,5).今後,標準化による表示値の統一に問題は残すが,高感度測定法により,健常者女性血清において,最高値は0.9ng/mlにも及ぶことが明らかにされている6).これは男性の基準範囲に近似し,女性においても血中PSAは主に女性前立腺由来と推定される.これまでの光顕,電顕所見,局所産生分泌成分,あるいは前立腺癌,前立腺肥大,前立腺炎など病理組織像を総合すると,女性前立腺は単なる痕跡組織ではなく内分泌,神経内分泌機能をつかさどる泌尿生殖組織と断言できる7~11)

症例

家族性前立腺癌家系におけるPSA測定の重要性と遺伝性前立腺癌家系について

大竹 伸明 , 中田 誠司 , 栗原 潤 , 鈴木 和浩 , 山中 英壽

pp.1019-1022

 前立腺癌の危険因子として現在様々なものが取り上げられているが,代表的なものは次の3つである.①年齢(加齢とともに罹患率が高くなる),②人種(東洋人に少なく,白人,アメリカ黒人に多い),③家族歴(一家系に複数の前立腺癌患者がいると罹患率が高くなる).①②については他稿1)でも述べたので,本稿では③の家族歴を中心に取り上げる.

 1) 概念

 (1) 発端者と近親者

 「ある家系を研究の調査対象に組み入れるきっかけとなった患者」のことを発端者という.要するに家族歴聴取の際,ある患者が「自分の父(または兄)が前立腺癌である」とわれわれ医療従事者に話してくれ,それが家族歴調査の発端になるため,この患者のことを指す.

今月の表紙 電気泳動の解析シリーズ・9

Type Ⅱクリオグロブリンとその抗体活性

大竹 皓子

pp.952-955

1.はじめに

 低温下で白濁沈殿し,再度加温すると溶解する性状の免疫グロブリンをクリオグロブリン(Cg)と総称するが,Cgはその組成によりTypeⅠ,TypeⅡとTypeⅢの3群に分類される1).

 Cgについては本誌Vol.47(2)の電気泳動の解析シリーズ・2でも紹介されたが,ここではC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者(以下,K.H. と略)の血中に認められた単クローン性IgMkと多クローン性IgGからなるCg,すなわちTypeⅡ Cgの性状および抗体活性について,その解析結果を示した.

コーヒーブレイク

臨床検査陰の力20年

屋形 稔

pp.974

 5月に「臨床病理学国際交流20年の歩み」という小冊子が発刊された.1982年に日水製薬の全面的な支援を受けて故土屋俊夫先生を理事長に創立された臨床病理学国際交流奨励会の歩みをまとめたものである.土屋先生亡きあとも河合忠先生が2代目理事長として終始これに携わり20年をもって一応打ち切られたものである.私も16年間を理事としてサポートさせていただいたので感慨深いものがある.

 この会の主目的は臨床病理学分野で研讚を積みつつある若手医師に対し海外留学を通じて臨床病理学に関する見聞と修練を積むための補助金を交付されたもので,通算して80名の方々に交付された.その方々の経験,感想なども掲載されているが,多くは帰国後も臨床病理学分野で目覚ましい実績を挙げており,斯界のリーダーとして活躍されているのが一目瞭然である.何よりも口々に留学先での経験が生涯を通じて影響を受けたと述べているのは陰の力の大きさを物語っている.

懐かしい十二指腸貧血

寺田 秀夫

pp.1004

 約50年前母校の内科に入局した最初の2年間位はほとんど毎日一般検査,血液検査,生化学検査,細菌検査などに明け暮れ,特に教授回診の前日などは自分の受けもっている患者さんの検査で夜遅くまで研究室でピペットやフラスコを握っていた若かったころが懐かしく思い出される.またそのころ外来を訪れる貧血の患者も多く,そのほとんどが十二指腸貧血(Ancylostoma anemia)であり,直接塗抹法と浮遊法で鉤虫(十二指腸虫)Ancylostoma duodenaleの虫卵を見つけることは毎日の行事のように思われた.無色の楕円型で2~4個の分裂球を含む虫卵の形態は,半世紀も過ぎた現在も鮮明な記憶として残っている.十二指腸貧血(鉤虫貧血)がなぜ多かったのか,その理由としては第二次大戦後のはなはだ不良な衛生状況と病院の背後に広い越後平野があり,農家の患者が外来を多く訪れたためであろう.

 さて当時はわが国の鉄欠乏性貧血のなかで,この十二指腸貧血(Ancylostoma anemia,Hookworm anemia)が主要な貧血であったことは間違いない事実であり,血液学の古い専門書ではこの貧血についてかなりの頁数にわたって記述している点からも明らかである.

シリーズ最新医学講座・Ⅰ 免疫機能検査・33

皮膚疾患におけるリンパ球機能検査

古川 福実 , 高木 清孝 , 橋爪 秀夫

pp.1023-1029

はじめに

 皮膚科領域で最も多い疾患は,炎症性疾患である.湿疹皮膚炎,膠原病,薬疹などが代表である.炎症の場は,皮膚であり組織浸潤性のリンパ球が病変の主役を果たす.循環性のリンパ球が,血管内皮細胞の細胞接着分子とリンパ球表面の細胞接着分子との相互作用によって,血管内から皮膚真皮の結合織に漏出あるいは遊出してくる.したがって,末梢血のリンパ球機能の性状・動態は皮膚組織においても同様にあるいは連続して皮疹形成に関与することが多い.本稿では,まず一般的なリンパ球検査について述べたのち,日常診療で最もリンパ球機能検査が施行される薬疹を例にとって,われわれの経験を紹介する.

シリーズ最新医学講座・Ⅱ シグナル伝達・9

老化のシグナル

大久保 研之

pp.1031-1037

はじめに

 環境の整備や生活水準の向上によって日本人の平均余命は延び続け「人生80年以上」というレベルに達した.2003年2月末Science誌が組んだ老化の特集記事には,三大死因疾患が征圧されて延びる寿命は10年程度であるが,老化を遅らせることができれば寿命は20~30年延びるだろうとの予測がある1)

 医学において老化(senescence)は「生体が成熟して以降,集団のすべての構成員におこる進行性の生体機能の衰え」であると定義され,年齢とともにホメオスタシス維持能力やストレス抵抗性が低下することを老化現象であると捉えている.これに対し加齢(aging)とは,「誕生から死までの時間経過(とその間に起こる変化)」を指し,その生存した期間そのものを寿命(life-span)といっている.多くの動物では加齢の間に(同時に)老化が進行している.

 現在までに老化に関与するといわれているものは,細胞周期,増殖因子,染色体構造,テロメア,活性酸素,ミトコンドリアなど様々な領域に及ぶ.このうちテロメアや活性酸素,ミトコンドリアに関しては,非常に多くの総説があるのでそちらを参照していただくことにし,ここではこの数年で細胞周期制御,インスリン様シグナル,代謝経路とクロマチン構造,の3分野に新しい知見が集積されてきたのでこれらを中心に解説する.

トピックス

細菌感染症とアポトーシス

斉藤 麻理子 , 大石 和徳

pp.1039-1041

1.はじめに

 近年,アポトーシスが種々の細菌感染症,ウイルス感染症,寄生虫疾患において深くかかわっていることが明らかになってきた.

 アポトーシスの分子機構において(図1),各種の細胞調節因子はそれぞれに対応する受容体に結合するか,あるいは細胞内のシグナル伝達蛋白質を直接活性化することで,カスパーゼ(caspase:cysteinyl aspartic acid-proteinaseの略)を活性化する.一般に,カスパーゼは機能的に,最初に活性化されるcaspase-2,8,9,10,アポトーシスシグナルを増幅する役割をもつ実行caspase-3,6,7とサイトカインであるIL-1β,IL-18の活性化を誘導するcaspase-1,4に分けられる.活性化されたカスパーゼはエンドヌクレアーゼによる活性化により核DNAが切断され,核および細胞が断片化することによりアポトーシスに陥る.

 細菌感染症におけるアポトーシス誘導機構として,caspase-1,caspase-3依存的なアポトーシス誘導経路が知られている.本稿ではこれらの病態について解説する.

質疑応答

臨床化学 逆相クロマトグラフィーの有効活用法

松下 至

pp.1043-1045

Q

逆相クロマトグラフィー(ODSカラム)に吸着しない成分―素通り成分,の分離法を教えてください.(東京都・M生)

A

1.はじめに

 ODSカラムは非常に普及していてHPLCに活用されるカラムの90%以上を占めるに至っている.もともとの開発はTswettの吸着クロマトグラフィーより進んできて,1950年代に入り,A.J.P.MartinとR.L.M.Syngeによって開発された分配クロマトグラフィーが基点となっている.

 Tswettの吸着クロマトグラフィーでは困難な水溶性物質の分離に,この分配クロマトグラフィーが適していたことで,脚光も浴び,有用に今日まで利用活用されてきた.

 具体的には,溶離液作製が比較的簡単である.例を挙げると酸性域で水からアセトニトリルのリニアグラジエント法で多くの成分が分離できる.かつ,他のカラムに比べると寿命も長い.

 最近はシリカゲルの化学修飾だけでなくビニルベンゼン系の合成化成品に分配力のある化合物をつけてクロマトグラフィー分析するものも登場してきている.上述に記したが,この分配クロマトグラフィーのなかで,C18結合をもつODSカラムが主流になって活用されてきている.このように分離能に優れているが,種々の試料を分離してみるとODSカラムにほとんど吸着せず,すっぽ抜けのピークが多くみられる.

 このすっぽ抜けのピーク(リテンションタイムが非常に短い)のなかに分離したい成分があるときが困る.この質問のようにペプチド様の分子は,分子鎖の中央部がほとんど同じであって,末端が違うアミノ酸であったり,逆に中央の結合順番が違ったりする差だけのものもいくつか存在する.

 複雑な分子の差によるが,クロマトグラムにRtが長いものは比較的溶離液の工夫により分離する可能性が高いが,Rtはほとんどないすっぽ抜けのピークを分離することは,たいそう難しい.ほとんど吸着しないため,吸着させるように液性を変化させることは難しい.なぜなら,水―アセトニトリル系のリニアグラジエントがペプチド分離に有効に活用されているということは,ODSカラムに吸着させておいて,アセトニトリルの濃度を上げ分子を溶出させるということであって,最初から吸着していないということは,通常のグラジエント法の工夫では無理である.そこで,3項目のアタックが考えられるので,分離の可能性が高いものから順次実施するとよい.

臨床化学 生物試料の凍結融解時の留意点

上村 八尋 , 河合 忠

pp.1046-1047

Q

生物試料の凍結融解時の留意点について,お教え下さい.(東京都・N生)

A

1.はじめに

臨床検査の精度管理に不可欠なコントロール血清や標準品には,凍結乾燥品と凍結品がある.前者は安定性に優れているが,製造時の分注誤差や使用時の溶解操作でのピペット誤差などによるバイアル間差の生ずる頻度が高くなる.凍結品の方がバイアル間差は少ないが,購入後の保存や融解方法により誤差の生じる可能性がある.同様な問題点は,患者検体を凍結保存した後の測定にも起こりうる.今回は,通常見過ごされがちな生物試料の凍結保存における留意点についてまとめた.

研究

自動免疫染色装置を使用したブアン固定腎生検における抗原賦活化の検討―免疫グロブリン,補体,パルボウイルスB19抗原について

五十島 美千子 , 森田 俊 , 林 真也 , 宮崎 滋 , 坂本 直喜

pp.1049-1051

〔SUMMARY〕ブアン固定腎生検のパラフィン組織切片において,LSAB法の自動免疫染色装置を使用し免疫グロブリン,補体,パルボウイルスB19抗原の賦活検討を行った.免疫グロブリン,補体はMW処理後プロテアーゼ処理,パルボウイルスB19抗原はMW単独処理が有効だった.

原理の異なるA群ロタウイルス抗原検出キットの比較検討

山上 隆也 , 大屋 とし子 , 大石 陽子 , 嶋村 博

pp.1053-1055

〔SUMMARY〕異なる免疫学的方法を原理とするロタウイルス抗原検出キット5種類(EIA法,ICA-1法,ICA-2法,RPHA法,LA法)について,基礎的性能ならびに臨床検体での相関性を検討した.検出感度はウイルス株によって若干異なったが,EIA法が最も高感度であり,LA法が最も低感度であった.臨床検体における5キットの一致率は90%と良好であったものの,LA法では非特異反応が3件認められた.検出数はICA-1法が最も多く,EIA法,ICA-2法,RPHA法は同数,LA法は最も少なかった.このように検出感度と検出件数とは若干異なる結果となった.これは,使用している抗体の種類が各キットで異なるためと思われた.

学会だより 第52回日本医学検査学会

遥か未来は近未来―近未来は明日から

今村 伸一

pp.1056

 第52回日本医学検査学会は,5月15日のナイトセミナーを皮切りに,16日,17日の2日間開催されました.学会会場は2000年に近未来都市として誕生した,「さいたま新都心」の機能性を余すところなく活用した「さいたまスーパーアリーナ」をメイン会場として行われました.

 メインテーマは「臨床検査の限りない可能性」として21世紀の臨床検査の展望と可能性をわれわれ臨床検査技師がどのように切り開いていくかが問われている現状のなかで画期的なテーマと思われました.

限りない可能性

畑 隆弘

pp.1057

 第52回日本医学検査学会は,2003年5月15日のナイトセミナーで始まり,16日(金)と17日(土)の2日間にわたり「さいたま新都心」を中心に開催されました.学会の内容としては,一般演題556題,特別企画として特別講演,公開講演,教育講演(ワークショップを含む),シンポジウム,パネルディスカッション,教育カンファレンス,ワークショップなど,盛りだくさんの企画がなされ,臨床検査の将来や日常検査における問題点などについて活発に討論がなされました.しかし,私は,今度の学会でメインテーマが「臨床検査の限りない可能性」となっていたので期待していましたが,あまりにも興味ある話題が多く,どの会場に足を向けてよいのか迷ってしまったのが現実でした.

 学会のメイン会場となった「さいたま新都心」は,2000年5月に新しく誕生した21世紀を代表する都市として造られ,メイン会場である「さいたまスーパーアリーナ」は,近未来都市空間で創造的な「彩の国」の象徴にふさわしい所でした.また会場間は立体歩道で結ばれ,多くの会場を渡り歩く参加者にとって有難いものでした.特にスーパーアリーナは,様々なイベントに対応できる屈指の施設にふさわしく,開放感あふれる雰囲気とセッティングで参加者の驚きを誘っていました.

座長を担当して感じたこと―研究内容はレベルアップしている,ただしより目的を明確に

奥田 忠行

pp.1058

 2003(平成15)年5月16日(金曜日),17日(土曜日)に第52回日本医学検査学会が,埼玉県臨床衛生検査技師会が担当し,蒲池会長のもとにさいたまスーパーアリーナを主会場に開催されました.

 私は,次期学会開催県の実行委員として視察やPRのため,行動が限定されました.そこで近年,本学会生理部門の座長を5回担当した経験をもとに,今回の発表内容3題について感じたことを書いてみます.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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