文献詳細
文献概要
今月の主題 感染症における危機管理 総説
危機的感染症・危機管理の現状と問題点
著者: 岩﨑惠美子1
所属機関: 1厚生労働省仙台検疫所
ページ範囲:P.29 - P.34
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 交通機関の発達や進む国際交流は,感染症対策をも変えた.一地域の感染症,SARS(重症急性呼吸器症候群)が簡単に国境を越えて流行したように,エボラ出血熱のような野生動物の生息地でしか発生しない重症感染症でさえも,地球上を感染拡大する可能性は否定できない.さらに,この不穏な時代では,病原体を使ったテロでの感染症流行の可能性も高まっており,感染力の強い感染症に対しては,地球規模での対応が必要となっている.〔臨床検査 48:29-34,2004〕
掲載誌情報