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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻10号

2004年10月発行

文献概要

今月の主題 輸血・細胞療法と臨床検査 特殊検査

血液型と遺伝子検査

著者: 鈴木洋司1

所属機関: 1防衛医科大学校病院輸血部

ページ範囲:P.1110 - P.1116

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〔SUMMARY〕 ABO遺伝子はABO糖転移酵素をコードする遺伝子であり,AアリルとBアリルでは7つの塩基置換,4つのアミノ酸置換がある.多型性は亜型などに関連する場合がある.Rh血液型遺伝子はRHD遺伝子とRHCE遺伝子から構成されている.RHDはD抗原蛋白をコードし,D抗原陰性者の90%は完全に欠失している.RHCEはC,c,E,e抗原の蛋白をコードし,C/c抗原の違いは塩基307などの塩基置換,E/e抗原は塩基676の置換による.おもな遺伝子検査法としてPCR-RFLP,PCR-SSP,PCR-SSCP,PCR-SBTを紹介し,ABO血液型遺伝子検査の実際を解説した.〔臨床検査 48:1110-1116,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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