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今月の主題 輸血・細胞療法と臨床検査 特殊検査
即時型輸血反応と抗血漿蛋白質抗体
著者: 嶋田英子1
所属機関: 1日本赤十字社中央血液センター研究部研究二課
ページ範囲:P.1117 - P.1123
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 即時型の非溶血性輸血副作用には,悪心,発熱反応,蕁麻疹などの軽微なものから,稀に発生するアナフィラキシーなど重篤なものまであるが,患者血中に産生された抗血漿蛋白質抗体はこれらの発生の原因の1つとして関与すると考えられている.筆者らは,市販後調査の一環として1993年より非溶血性輸血副作用発生症例の抗血漿蛋白質抗体の検査を実施し,国内にhaptoglobin欠損者が約4,000人に1人存在し,輸血などの同種免疫によって抗体を産生し,その後の輸血でショックを伴うアナフィラキシーを惹起することを見出した.〔臨床検査 48:1117-1123,2004〕
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