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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻10号

2004年10月発行

文献概要

今月の主題 輸血・細胞療法と臨床検査 特殊検査

輸血による細菌感染症

著者: 高橋雅彦1 名雲英人1 佐竹正博1

所属機関: 1東京都赤十字血液センター医薬情報課

ページ範囲:P.1131 - P.1140

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〔SUMMARY〕 海外で問題となっている輸血関連の重篤な副作用として,ABO不適合輸血,輸血関連急性肺傷害と並んで細菌感染症がある.わが国における輸血による細菌感染症の実態は不明であるが,2000年の副作用調査から肺炎球菌に汚染された血小板輸血後に死亡した例が報告されており,軽視できない状況にある.輸血用血液への細菌混入は,無症侯の菌血症ドナーからの採血や穿刺部位からの混入である.現在,細菌汚染などのリスクの低減化をめざし普遍的保存前白血球低減化,初流血除去,病原体微生物の不活化,細菌スクリーニング検査の導入について検討が進められている.〔臨床検査 48:1131-1140,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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