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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻10号

2004年10月発行

文献概要

今月の主題 輸血・細胞療法と臨床検査 輸血部門の新たな役割

細胞プロセッシングとGMP

著者: 笠井泰成1 前川平12

所属機関: 1京都大学医学部附属病院分子細胞治療センター 2京都大学医学部附属病院輸血細胞治療部

ページ範囲:P.1141 - P.1146

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〔SUMMARY〕 近年,造血器幹細胞移植,細胞移入免疫療法,遺伝子治療,再生医療などを含む細胞治療の開発研究が盛んに進められている.細胞治療には,細胞プロセッシング(Cell Processing)という細胞の調整,培養,加工などの工程が必要となるが,これらの工程には安全性と信頼性を担保する目的でGMPに準拠した品質管理が必要とされている.細胞治療に関する基礎研究の成果を新しい治療法として臨床応用する探索的臨床試験研究(トランスレーショナルリサーチ)にも,GMPに準拠した細胞プロセッシングが必要不可欠である.今後,わが国でも細胞治療を発展させるためには,インフラや規則などの環境整備が急務である.〔臨床検査 48:1141-1146,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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