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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 動脈硬化-その成り立ちと臨床検査 2章 主要冠疾患危険因子の診断基準と臨床検査値

3. 高血圧―診断基準と臨床検査

著者: 佐々木晴樹1 浦信行1 島本和明1

所属機関: 1札幌医科大学第2内科

ページ範囲:P.1227 - P.1233

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はじめに

 高血圧は心血管疾患の最も重要なリスクファクターの1つであり,高血圧の治療の目的は,血圧をコントロールすることにより,高血圧に伴う心血管合併症の予防,あるいはその進展を阻止することにある.血圧のレベルに基づいて高血圧の診断がなされ,その診断に基づいて高血圧の治療が行われる.血圧値は性,年齢,人種などの因子により影響を受ける連続性のある値なので,正常と高血圧を明確に規定することは困難であるが,これまでの疫学調査では血圧上昇に伴って心血管合併症の頻度およびその死亡率が上昇すること,さらに,種々の大規模介入試験により,血圧をコントロールすることで心血管合併症に対するリスクが減少することが明らかにされている.したがって,これらの疫学調査や介入試験の結果に基づき,心血管疾患の発症に関与する血圧レベルをもって正常血圧と高血圧を分けることになる.以下,高血圧の診断基準,高血圧性臓器障害の臨床検査などについて,最近の報告も交えて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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