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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 動脈硬化-その成り立ちと臨床検査 5章 動脈硬化性疾患の画像検査

5. 血管内視鏡

著者: 水野杏一1

所属機関: 1日本医科大学付属千葉北総病院内科

ページ範囲:P.1421 - P.1427

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はじめに

 血管内視鏡は,血管の中を体外より肉眼的に観察できる唯一の方法である.それゆえ,血管内視鏡は血管内病変の肉眼病理診断ができ,動脈硬化と血栓の鑑別のみならず,動脈硬化および血栓の性状診断も可能である1,2).冠動脈において,狭窄の程度も重要であるが,急性心筋梗塞や不安定狭心症を発症するプラーク(不安定プラーク,vulnerable plaqueと呼ばれている)の臨床診断の重要性が指摘されている3,4).不安定プラークの診断法は,種々の観血的診断法,非観血的診断法があるが5),血管内視鏡はそのなかでも最も優れた方法の1つである.

 本稿では,主として血管内視鏡の技術的な面を重点に述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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