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今月の主題 脳機能 各論
精神科領域でのMRSの応用
著者: 木村輝雄1 中田力1
所属機関: 1新潟大学脳研究所・統合脳機能研究センター
ページ範囲:P.1647 - P.1653
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 磁気共鳴スペクトロスコピー(magnetic resonance spectroscopy;MRS)は,生体内の代謝動態を非侵襲的に「透視」する画期的な方法論である.しかし,臨床への普及は極端に遅れており,いまだに画一された検査法として市民権を得るまでには至っていない.臨床MRSの将来は,現場の臨床医がどこまでMRSを身近に感じることができるかにかかっているといっても過言ではない.構造解析による病態検索が困難な精神疾患において,機能解析が果たすべき役割は高く,そのなかでもMRSは重要な位置を占め,精神疾患の臨床における欠かせない検索過程の1つとなりつつある.〔臨床検査 48:1647-1653,2004〕
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