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今月の主題 脳機能 話題
脳脊髄液を用いたアルツハイマー病の臨床検査診断
著者: 玉水昌子1 丸山将浩2 荒井啓行3
所属機関: 1東北大学病院 検査部 2東北大学医学部 老年・呼吸器内科 3東北大学医学部 先進漢方治療医学
ページ範囲:P.1665 - P.1671
文献購入ページに移動高齢化社会を迎えている現在,痴呆症患者数は150万人を超え,中枢神経系疾患では最もありふれた疾患(common disease)となりつつある.そのために近年様々なアプローチによる抗アルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)治療薬の開発が急がれる一方で,ADの早期診断の重要性が求められている.1995年われわれは,脳脊髄液タウ蛋白濃度測定がADの診断マーカーになりうる可能性を発表し,その後世界中のグループから追試され確認されてきた.その後,脳脊髄液タウ測定は,ADの早期診断さらにはADに進行する予測診断にも使えることを明らかにしてきた.
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