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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻13号

2004年12月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座・Ⅱ 病理診断に役立つ分子病理学・12

DNAマイクロアレイと病理診断

著者: 谷口浩和12 油谷浩幸1

所属機関: 1東京大学先端科学技術研究センターゲノムサイエンス部門 2国立がんセンター中央病院中央検査部

ページ範囲:P.1681 - P.1687

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はじめに

 DNAマイクロアレイはここ数年で急速に普及してきた技術の1つであり,生命現象を包括的網羅的に捉える手段の1つとして広く用いられている.

 2003年の日本病理学会総会では,「遺伝子診断・DNAチップはHEに勝てるのか?」と,いささか刺激的なタイトルのシンポジウムが行われた.DNAマイクロアレイは今後の病理学にどのような影響を及ぼすのかが議論されるなか,「DNAマイクロアレイという言葉はよく聞くが,実際のところそれが何物であるかよくわからない」という声を聞くことも多い.そこで本稿では,マイクロアレイの原理を基本から解説してその特徴を明らかにし,病理診断との接点について考察してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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