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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻13号

2004年12月発行

文献概要

コーヒーブレイク

再び残日録

著者: 屋形稔1

所属機関: 1新潟大学

ページ範囲:P.1626 - P.1626

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 本誌に藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」によせる感慨を綴ってからまた10年がたった.古今,洋の東西を問わず,人間は老いてなお命の輝き,魂のゆらぎの中を生きてゆかねばならない.同時代の作家池波正太郎が常に口にしていた言も「人は生れたその日から死に向って歩んでゆく」ということである.さだめとはいえ人生とは厳しいものである.

 医療にたずさわる人間などは生き死にに直面する場合は一番多い筈である.しかし生老病死について真剣に考えることは,自らが老い,かつ身体の不調を感じて医療に身を委ねて初めて訪れるといってもよい.世上「生き方上手」なる書が大分読まれているようである.しかし一家言を有する医者仲間には「生き方に上手下手などある筈がない」と反撥する人も多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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