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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 薬物代謝酵素の遺伝的多型―特に個別化薬物治療を目ざして 総説

肝代謝酵素チトクロームP450遺伝的多型と臨床的意義

著者: 大西明弘1 戸田剛太郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第三病院臨床検査医学講座・消化器・肝臓内科

ページ範囲:P.121 - P.127

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〔SUMMARY〕 薬物の応答性,副作用には大きな個人差が存在する.近年薬物代謝能と遺伝的素因が研究され,酸化的薬物代謝酵素の遺伝的多型,人種較差が研究され,多くの薬物の代謝酵素(特にチトクロームP450)で遺伝的変異が発見され,応答性および副作用発現において薬物代謝酵素の遺伝的多型が一部起因すると考えられるようになった.日本人においてこの遺伝的多型が表現型(代謝活性)の低下に結びつく遺伝子変異はそれほど多くない.本稿に記載された遺伝的多型を習熟し,臨床で検査しやすい簡便な表現型検査を行うことで,よりpatient orientedな薬物治療が可能となる.〔臨床検査 48:121-127,2004〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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