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今月の主題 薬物代謝酵素の遺伝的多型―特に個別化薬物治療を目ざして 総説
薬物トランスポーターの遺伝的多型と臨床的意義
著者: 家入一郎1 大坪健司1
所属機関: 1鳥取大学医学部附属病院薬剤部
ページ範囲:P.139 - P.147
〔SUMMARY〕 薬物の吸収,分布,排泄を規定する薬物トランスポーターが数多くクローニングされ,その発現部位,輸送方向性,基質薬物が明らかとされつつある.同時に遺伝子多型によるヒト生体中での機能評価ならびに個人差の解明が急ピッチで進んでいる.その結果,薬物トランスポーターは相互作用などを含む薬物療法全般に重要な役割を果たすことが指摘されるに至っている.薬物代謝酵素に加え薬物トランスポーターの遺伝子多型情報は個別適正化使用―オーダーメイド医療―を一歩前進させる情報と期待される.〔臨床検査 48:139-147,2004〕
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