文献詳細
文献概要
今月の主題 薬物代謝酵素の遺伝的多型―特に個別化薬物治療を目ざして 話題
P450遺伝子診断のために有用なバイオインフォマティクス
著者: 北島正人1
所属機関: 1株式会社富士通九州システムエンジニアリング
ページ範囲:P.212 - P.215
文献購入ページに移動 1. はじめに
患者個々の特異的な遺伝的要因や病態などに基づく個別化薬物治療は,患者ごとに医薬品を適正に使用することができ,個別化医療の実現に大きく寄与するものである.
近年の分子生物学や診断機器などにおける飛躍的な技術進歩のおかげで,個別化薬物治療を行うためのツールとして,遺伝子診断技術が広まってきている.
特に医薬品を患者に投薬したとき,患者ごとに薬効・副作用が大きく異なる主原因として薬物動態の個体差が挙げられる.この薬物動態の個体差を測るために,薬物代謝酵素,特にチトクロームP450の多型を遺伝子診断する研究が最も進んでいる.
本稿では,このP450の遺伝子診断を行うための基礎情報として有用なデータベースをいくつか紹介し,これらのデータをうまく連携させることで,より効果的に遺伝子診断を行えるためのバイオインフォマティクスの活用について述べる.
患者個々の特異的な遺伝的要因や病態などに基づく個別化薬物治療は,患者ごとに医薬品を適正に使用することができ,個別化医療の実現に大きく寄与するものである.
近年の分子生物学や診断機器などにおける飛躍的な技術進歩のおかげで,個別化薬物治療を行うためのツールとして,遺伝子診断技術が広まってきている.
特に医薬品を患者に投薬したとき,患者ごとに薬効・副作用が大きく異なる主原因として薬物動態の個体差が挙げられる.この薬物動態の個体差を測るために,薬物代謝酵素,特にチトクロームP450の多型を遺伝子診断する研究が最も進んでいる.
本稿では,このP450の遺伝子診断を行うための基礎情報として有用なデータベースをいくつか紹介し,これらのデータをうまく連携させることで,より効果的に遺伝子診断を行えるためのバイオインフォマティクスの活用について述べる.
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