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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻2号

2004年02月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座・I 転写因子・2

転写症候群:転写装置近傍の因子病

著者: 田村賢司1 宮田恵吉1 管原和宣1 麻生悌二郎1

所属機関: 1高知大学医学部医学科腫瘍病態学講座遺伝子機能解析学教室

ページ範囲:P.223 - P.231

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はじめに

 転写研究の進展,およびポジショナルクローニング法による疾患原因遺伝子の単離によって,転写因子の異常が多くの疾患の原因となることが明らかとなってきた.転写因子の異常に起因する疾患は転写因子病と呼ばれるが,その中には基礎レベルの転写にあずかる基本転写因子およびそれと関連した因子の異常によって発症するものも存在することが判明し,そのような疾患は転写症候群(Transcription syndrome)という概念でまとめられつつある.本稿では,ここ10年ほどの間に明らかにされた転写症候群の範疇に入る疾患について,最近の知見を含めて概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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