文献詳細
文献概要
コーヒーブレイク
浜松の人
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.138 - P.138
文献購入ページに移動 1967年に米国内を旅した時,すすめられてグランドキャニオンに立ち寄った.まずラスベガスに一泊して翌朝バスで行くことになった.出発の時,玄関に出ている筈の旅行かばんが影も形もないのに気付いた.時間がないのでフロントに翌日もう一度戻るから探しておいて欲しいと頼んで乗りこんだ.隣席の中年の日本人と親しくなり行けども一本道の砂漠をまる一日走って目的地へ着いた.
この日本人は浜松の工科系大学助教授で田中という方であった.太古の峡谷で一夜もともにしたが浜松という見知らぬ街の話が心に残った.さて翌夕ホテルに舞い戻ったが大切なかばんは見つからないという話でポリスを呼んでハッパをかけた.日本のドクターと聞いて麻薬でも所持していると思ったのかえらくはりきって出かけたが真夜中に起こされた.空港の倉庫の隅で見つけたということでボーイが空港のほうに誤まって運んだらしい.
この日本人は浜松の工科系大学助教授で田中という方であった.太古の峡谷で一夜もともにしたが浜松という見知らぬ街の話が心に残った.さて翌夕ホテルに舞い戻ったが大切なかばんは見つからないという話でポリスを呼んでハッパをかけた.日本のドクターと聞いて麻薬でも所持していると思ったのかえらくはりきって出かけたが真夜中に起こされた.空港の倉庫の隅で見つけたということでボーイが空港のほうに誤まって運んだらしい.
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